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2021年4月11日日曜日

遍昭(へんじょう)


すゑの露もとのしづくや世の中のおくれ先だつためしなるらん


天つ風雲の通ひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ

喜撰


 わが庵は都の辰巳しかぞすむ世を宇治山と人はいふなり


木の間より見ゆるは谷の蛍かもいさりに海人の海へ行くかも

2021年4月9日金曜日

文屋康秀(ふんやの やすひで)


吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ

(百人一首)


春の日の光にあたる我なれど頭の雪となるぞわびしき

小野小町

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思ひつつ寝ればや人の見えつらむ

夢と知りせば覚めざらましを
(古今和歌集)

色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける

わびぬれば身を浮草の根を絶えて誘ふ水あらば往なむとぞ思ふ

わが背子が来べき宵なりささがにの蜘蛛のふるまひかねてしるしも

いとせめて恋しき時はむばたまの夜の衣をかへしてぞきる

うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人めをもると見るがわびしさ

かぎりなき思ひのままに夜もこむ夢ぢをさへに人はとがめじ

夢ぢには足もやすめずかよへどもうつつにひとめ見しごとはあらず

うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき

秋の夜も名のみなりけりあふといへば事ぞともなく明けぬるものを

人にあはむ月のなきには思ひおきて胸はしり火に心やけをり

今はとてわが身時雨にふりぬれば事のはさへにうつろひにけり

秋風にあふたのみこそ悲しけれわが身むなしくなりぬと思へば

ともすればあだなる風にさざ波のなびくてふごと我なびけとや

空をゆく月のひかりを雲間より見でや闇にて世ははてぬべき

宵々の夢のたましひ足たゆくありても待たむとぶらひにこよ

花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に
(百人一首)

在原業平


世の中にたえて櫻のなかりせば春の心はのどけからまし


名にしおはばいざ言問はむ都鳥我がおもふ人はありやなしやと


狩りくらし七夕つめに宿からむあまのかはらに我はきにけり


さつき待つ花たちばなの香をかげば昔の人の袖の香ぞする


月やあらぬ春やむかしの春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして


櫻花ちりかひ曇れおいらくの來むといふなるみちまがふがに


世の中にさらぬ別れのなくもがな千世もとなげく人の子のため


紫の色こき時はめもはるに野なる草木ぞわかれざりける


今ぞしるくるしき物と人またむ里をばかれずとふべかりけり


つひにゆく道とはかねてききしかどきのふけふとは思はざりしを


ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くゝるとは

(百人一首)